2010/06/19

June 19, 2010 "Breakfast"

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・おととい買っておいたホッケフライドック×3
・ただいまゆっくりコーヒーこれから二杯目。



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昨日は映画観に行くのどうしようか
ずっと躊躇してたんです。

会社を6時過ぎに出た途端、開放感から週末足パンパン状態になって
このまま真っ直ぐ家に帰って、すぐに寝てしまえばどれだけ気持ちいいだろうなあと。
昼間は晴れていたのに雨は降ってきたし、
わざわざ東銀座まで出かけて座れなかったらどうすんのよ?とも思ったし、
映画終わって家に帰ったら11時過ぎてしまうから、どうすっかやっぱ早く寝たいなあと。

でも観に行ってきました。


ワタシはハタチのときに長野県の野辺山という街(というか集落だ)で
二ヶ月間住み込みで高原野菜の収穫のアルバイトをしてました。
事前にイメージしてた牧歌的なもんじゃなく、毎朝5時からのスーパーヘビー重労働
毎晩疲れ果てて目をつぶったら一分もしないうちに爆睡の疲労困憊な日々でした。

その二ヶ月の間に連休が2回だけあって、
間借りしてるプレハブタコ部屋でひたすら寝続けるのもありだなァと思ったものの
やっぱりこの映画は観ようよと、2時間電車に乗ってわざわざ甲府まで出かけて
カンボジア内戦を舞台とした「キリング・フィールド」を観に行きました。

2時間映画にずっと釘付け状態。
日々の疲れもどこへやら。
あー無理しても観に来て良かったなあ・・・

昨日はデジャブのように25年前の夏を思い起こさせる
そんな映画でした。



crossing



世界を揺るがす 収容所国家【北朝鮮】
知られざる国、北朝鮮を描いた壮絶な人間ドラマ「クロッシング」。
初めて、北朝鮮の住民のリアルな日常と、強制収容所の実態を描くことに成功。
国家とは何か、人間とは何か。



今まで新聞やニュース番組で隣の国の悲惨な現実を興味深く見てきたけれど
同じ時代に生きているとは思えない情報が何も入ってこない人達の普通の暮らしを
生きていくためには何でもしなければならない地獄のような日々を
映画はとても丁寧に淡々と、かつ、圧倒的な迫力で描き出していきます。


いやね。
東京のど真ん中の映画館 金曜の晩8時前からだというのに
ワタシを含めてお客さん5人しかいないんですよ。
たったの5人だよ?
30年間ずーっと映画を観続けてますが、そんなのって初めてでした。

多分この映画はこのままひっそりと消えていってしまうんだろうけど
もっともっと多くの人が"観るべき・語られるべき映画"だと強く思う。
中学や高校の課外授業で観るには最適じゃないかと思ったりもしますが、
題材が題材なだけに難しいことなのかもしれない。
あ~なんてもったいないことなんだろう。

いい歳をこいてワタシは映画を観てよく泣くのですが、
これはいかにも韓国映画らしいここで泣かせようとのあざといシーンもあって
(5人のうち何人かは泣いていた)
けれどもワタシは泣くことはありませんでした。


それでも映画「クロッシング」は素晴らしいです。
これぞまさに映画。
ぐりぐり三重丸でオススメ致します!



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