2005/04/03

4月3日の晩ごはん

・週刊新潮今週号アルゼ広告参照:春キャベツのアサリ炒め
・今週の常備菜:なんでも煮ただけポトフ
・キリンまろやか酵母×2

カンタンですが結構イケますよ。
しばらくはキャベツに特化しようと思います。
願かけも何も無いので、いつまで続くかわかりませんが。


# # # # 今夜は日曜与太話 # # # # # # #

私が住んでいる団地から自転車で10分のところに、全生園という国立療養所があります。
ここはハンセン病の療養所なんです。

子供の頃は隣の東村山市に住んでいましたので、社会科の時間で市内にそういうものがあるのは知っていました。
ただその頃はハンセン病なんてなんのことだかわかりません。野口英世とかと一緒だと思っていました。
中学生になると映画を好んで見るようになり「パピヨン」や「砂の器」を見て、らい病っていうのは恐ろしい病気で
忌み嫌われるものなんだ、という先入観が出来上がりました。
ハタチ前に遠藤周作の本に出会っても、哀しくもやはり恐ろしい病気だ、との考えに変わりはありませんでした。
そばにあるものの近づいてはいけない場所、と30を過ぎてもずっと思っておりました。

最初にここを訊ねてみたのは、ちょうど4年前の今頃のことです。
そのとき私は母を看病しておりまして、精神・肉体的とも疲労のピークにありましたんですが、
母のいたホスピスからは近かったので、ふと思い立ちなんとなーく行ってみることにしました。
ほんの少しの時間だけでもいいから現実逃避したかったんですね。

中はかなり広い。それでもあまり人の気配が無い。
静か過ぎて不気味な気もしてくる。
入ってすぐのところ、平屋建ての建物の間に電車も無いのに踏切があるのを発見。
なんだろうと近づくと、朝×時~×時は盲人が通るため遮断します、と書いてある。
なんだか恐いような気もしてくる。こんなところに来て良かったのか・・・

でもですね。
中をどんどん進んでいくと、花の名前のついた寮と呼ばれている長屋のような集合住宅が沢山あるんですね。
そこで皆さん暮らしているようなんです。ほほぉ~なるほど・・・
国費で成り立ってんでしょうから、どの寮も古びた感じです。お世辞にも立派とは言えない。
けれども多くの家で園芸をやっているのですよ。これがとてもキレイに見えましてね。
小さな庭で家庭菜園をやっている家もあります。衛星放送のアンテナがある家もありました。
ほとんどの家は小ぎれいにしてあるんです。そうなんですよどこの家も生活感が伝わってくるんですよ。

中には神社もあれば、ゲートボール場もあります。驚いたことにショッピングセンターまであるんです。
中の人たちはここで生活必需品を買い揃えているんでしょうね。
で、一番奥まったところに、立派な共同の納骨堂があります。
これを見たときは、考えればわかっちゃいるものの結構ショックでした。
(元)患者さん達はこの園の中で生活をして(もしかするとそれが生活の全てで)、この園の中だけで
人生を終えていく人も多かったのかもしれません(ingかもしれません)。

それからは何度もここに来るようになりました。
休みの日に自転車でふらふら~っと。
こんなこと書いちゃあ怒られそうだけど、疲れを感じた時ここに来ると癒されるような気がするんです。

今日はいつもより人手がありました。
園内には桜の木が沢山あって、家族連れで花見をしている人たちが多かったのです。
ここの桜並木はとってもキレイで、映画監督の宮崎駿もここに来るのは好きだ、と以前新聞で読んだことがあります。





桜を見に来るにはどうやら一週間早かったようで。
名実ともに春になりましたが、明日は2月の寒さになるとのこと。
早くあったかくならないもんかねぇ~

明日から再び決算業務に戻りますんで、ブログはバックレWEEKになりそうです。
それではまたねん。


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