2006/12/18
イタリアでオジサンは考える(その2)
今回私はミラノに約24時間しか滞在しておりません。
旅全体を通してもそんなに金はかかっておりませんが、随分と贅沢な旅行をしたもんです。
昨日も書きましたように到着するまではミラノにあまり良い印象を
持っておりませんでしたが、来てみれば立派な街じゃございませんか。
大都会・・・とまでは言いませんが、日本の県庁所在地の街ぐらいを
イメージしていただければ近いんじゃないですかね。
私もそっち方面はウトいので全然気がつかなかったんですけど、ミラノと
言えばファッションの最前線なんですよね。ミラノコレクション。
けど、ここらへんは全く興味が無いんでスルー。
そうそう、ハクをつけるためなんだろうけど、繁華街にニッポンの
無印良品の店がありましたよ。果たして現地の人は買うんだろうか?
街の中心にあるドォーモ。
やはり近くで見ると、ははぁっ~と平伏したくなるような迫力があります。
鍵子Sさんの話だとずっと改装中とのことで、今までシートをかぶってない姿
を一度も見たことが無いそうです。
ただですねえ。
イタリアにやる気が感じられないのは、このドォーモの回りに他にも
いかにも歴史がありそうな建屋が立ち並んでいるのに、
この写真のようにとにかく落書きがひどいのです。
ここらへん金かけて街をキレイにすれば、金を落としてくれる観光客はもっと
来るんでしょうけど、街の財政はそれどころじゃないのかもしれん。
もしくは全然気にならない国民性なのか・・・?
お昼はSさんに地元で流行っているらしいトラットリアへ連れてってもらいました。
日頃5分で昼食を食べ終える私には初体験のスローフード。
メニューを見ても何が何だかわからないので(日本でも同じかも 笑)
赤子になったつもりで全てSさんにお任せです。
��時間半ぐらいかけて食べ終えたんじゃなかったですかね。
私の記憶が正しければ、アバウトお勘定のドサクサに紛れて、
もしかして私オゴってもらったんじゃ・・・(金を払った記憶が無い)
その上、街中をぐるぐる引っ張り回して最後にお土産までもらってしまって
いやあ~ホントすすすすいませえええん!!
しかしどーしてもイタリアのコーヒー文化だけはいただけません。
このちっこいカップで濃いヤツをぐいっと飲んでオシマイ。
バールと呼ばれているカフェ(喫茶店とも違うっぽい)はそこらじゅう
至るところにあるんですが、ウィーンにもミュンヘンにもあったスタバは、
イタリアだけには無いんだそうです。
流行を気にせず己の信じる道を行く。
人間としたらぜひ見習うべき姿勢ではありますが、
やはりコーヒーは大きなマグカップで飲んでこそと思うんだがな。。。
さてさて、
イタリアでオジサンが考えたことです。
ミラノの街で何にビックリしたかってですね。
今や日本じゃあまり見かけなくなった乞食が街中に大勢いるのですよ。
少なくとも「地球の歩き方」には、そのことは何一つ書いてありません。
私が子供の頃は新宿とか上野で乞食をよく見かけたりしたもんですが、
今はいないですよね。いるのはホームレスです。
汚ならしいだけで物乞いはしていない。
子供心にも「かわいそうな人達」に見えて、「おかあさんお金あげようよぉ」
なんて言ってたこともあったりしたもんです。
ミラノの街の乞食は昔の漫画みたいに手前に缶カラが置いてあるんですよ。
��さんの話だとカトリックの国だからか、施しをしてあげる人もいるようで、
だからそんな商売(?)も成り立つんでしょう。
なんかねぇ見てて映画の「ベン・ハー」を思い出してしまいましたよ。
上の写真のドォーモの回りにも、それこそイタリアの巨匠フェリーニの映画に
出てくるような一日中同じ大道芸をやっている(だろう)人達も見かけました。
なんかですね・・・こう書くのもアレですが、見た目がみずぼらしいんですよ。
んで、彼らが俗にジプシーと呼ばれている人達らしいのです。
はっはぁ~、なるほどぉ。。。。
ザルツブルグの公衆トイレに入ると、男便所なのにやや影になった場所へ
オバサンが座っておりましてね。
仕組みがわからんので内心ドキドキしながらも黙って通り過ごそうとすると、
何やら話しかけてくるんで、どうやらチップを要求してるっぽい。
��ヶ所で(たしか)1ユーロずつあげたけど、こういうのは慣れないと
あんま気持ちのいいもんじゃないですわね。
きっとこのオバサン達は朝から夕方までずっとトイレに座ってるんでしょう。
顔を覗けばこちらの多くの人たちとは少し違った濃い顔立ちをしています。
鍵子Aさんの話だと、最下層の仕事に就くのは東欧から来てる人達が多い
らしいんですよね。
そうか、そうか。。。。
もちろん我々の国だって色々ありますよ。
��年前の夜の川崎駅のコンコースなんて両側ずらーっとホームレスが占拠してて、
初めて見る人はきっとビビったと思うけど(私はこれからこんな汚らしい街に
勤めるのかとかなりビビりました)、もし他の国から来た何も知らん人が見たら
一体ここはどんな国なんだろうと思われたでしょうよ。
けど、ヨーロッパの場合は事情が違いますよね。
違う人種の人たちが地続きの同じ大陸に住んでいる。
話す言葉だって電車に数時間乗るだけで、全然違う言葉になってしまう。
ローマ帝国だのオスマン帝国だのプロシア帝国だの(なんか全然時代違う?)、
二回の大きな戦争があって、そこらへんの歴史をひっくるめて今がある。
不勉強な私にはよくわからんし、うまく書くことが出来ないけど、
ここらへんって100年やそこらで変われるもんじゃないんじゃないだろうか。
私思うにサ
名所旧跡と同じで、これもきっとヨーロッパの歴史なんだろうね。
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2 件のコメント:
メモリーカード見つかってよかったですね~。出てくるもんですねっ。
ランチ、私の方がご馳走してもらったんですよ!!!と言うわけで、ご心配なく。
鍵子Sさま
あららららそーでしたっけ??
いやいや私も他のことに気をとられていたのか
お勘定が自己申告制度だったのは憶えているんですけどね。
マヌケなこと書いちゃってすいません。
メモリーカードはねぇ・・・
私は自分で失くして自分で見つけた自己完結型だからまだ良いようなものの
こんなん仮に私に同居人がいたとしたら
呆れて相手にしてくれなくなっちゃうでしょうねえ・・・
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